転職面接をしていると、「この人はどこの会社でも好かれるだろうな」と思う人と「この人はスキルはあるけど、なぜか採用したくない」と思う人がいます。
もしかしたら転職は、人によって向き不向きがあるのかもしれません。
自分では、仕事能力は高い方だと思っていても、なかなか転職先が決まらない人も意外と多いものです。
一方で、これといったスキルを持っていないにもかかわらず、転職活動を始めてすぐに合格を勝ち取る人もいます。
今回は、転職できる人の共通点を具体的に挙げ、転職にむいた体質になる方法について、解説していきたいと思います。
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言われたことを従順に行うことをアピールする人は採用されない
転職面接をしていると、自己アピールのときに「指示に忠実に従い、与えられた仕事には責任を持ち最後まで成し遂げることができます」と言う人がいます。
一見、とても「使える人」のように感じますが、最近は「従順な人」は採用されにくくなっているようです。
一昔前ならば、上司の指示にしっかりと従い、仕事を確実にこなせる人は信頼され採用されていました。
しかし、最近はパソコンだけでなく、さまざまなシーンでAIやコンピューターが活躍しています。
指示通り忠実に業務をこなすだけならば、AIやコンピューターの方が安く使うことができるのです。
転職できる体質になるためには、指示に従う「受け身」ではなく、自ら考えて行動できるようになることが大切なのです。
とくにベンチャー企業や小さな会社は、機械のように忠実に働くだけの人を雇う余裕はありません。
転職面接のときには、入社したら「やりたいこと」を積極的に伝えたいものです。
「残業ができない」と言い切る人は正社員採用は難しい
転職の理由が「残業をなくすため」や「プライベート時間を増やしたい」という人もいるでしょう。
しかし、これらの本当の理由を面接で伝えてしまうと、業種によっては採用が難しくなる可能性があります。
とくに、秘書などの一人で仕事を進められない業種は、残業はしかたないのかもしれません。
秘書を採用する面接で「私は残業はできません」と言ってしまうと、業務に支障が出てしまうことも考えられるため、採用が遠のいてしまうでしょう。
正社員採用が落ち込んだ時代は、秘書の採用も正社員よりも派遣社員が一般的になったときがありました。
正社員採用よりも派遣社員を採用したほうが、人件費は大幅に削減することができます。
しかし、秘書の仕事は5時の終業とともに終えることができないことも多いのです。
また、秘書は長く仕事を一緒にやっていくうちに「仕事のパターン」や特徴を理解することができ、お互いに付き合いやすくなっていくものなのです。
そのため、最近は再び秘書の正社員採用が増えているようです。
どうしても残業ができな日があるならば、「残業ができない」と伝えるのではなく、残業ができない曜日や理由をはっきりと伝えておくといいでしょう。
自分に合っている会社を探している人は、転職活動が終わらない
転職面接をしていると、「会社の社風が自分に合っていると思いました」という人がいます。
社風とは、会社の雰囲気のことを言っていると思うのですが、会社の雰囲気は社長が変われば変わるし、部署や上司によっても異なるものです。
転職者が、会社のどこをみて「社風が自分に合う」と思ったのかはわかりませんが、雰囲気が合うから入社したいと言われても、なかなか採用したいとは思わないでしょう。
また、面接で「この会社が自分に合う」ということを言う人は、そうしても上から目線で答えているようにみえてしまいます。
会社で働くということは、「会社や社会に貢献すること」という意識はとても大切です。
「会社は自分にお金を与えるためにあるもの」と思っていると、面接のときに、無意識のうちに上から目線の言葉が出てしまうのかもしれません。
「自分に合っている会社」かどうかは、探していてもみつかるものではありません。
入社して、長年働いているうちに自分の居場所ができ、自分に合っている会社だと思えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、転職にむいた体質になる方法について、解説してきました。
転職できる人の共通点とは、会社に何かを求めるのではなく「会社が求めているものを自分が持っている」ということアピールできる人なのです。
転職できる体質には、急になれるものではありません。
何度も転職面接を受け、失敗を繰り返す中で徐々に転職できる体質になっていくものなのです。
面接で失敗したとしても、「自分は転職にむいていない」と思うのではなく、次の面接の糧となるように気持ちを切り替えて乗り越えるようにしましょう。