転職面接では、経験やスキル以上にその人の人間性や誠実さに重点がおかれます。
社会人としての経験があると、よくいえば社会性を身につけていますが、悪く言えば「ずるさ」を身につけてしまっている人もいるのです。
そのため、面接担当者は社会性とずるさの違いを面接中にチェックします。
今回は、面接担当者がどこをみて「誠実さ」を判断しているのかを解説していきたいと思います。
提出された書類が第一関門
面接担当者は、面接の場で転職者と顔を合わせる前に、書類に目を通しています。
書類は、採用担当者がコピーしたものを受け取ります。
まず、転職マニュアル本によくある志望動機や自己PRがそのまま写された文章ばかりの履歴書をみると、
「上手に手を抜くことが身についているのかな」
と勘繰ってしまいます。
多少、文章に難があったとしても、自分らしい言葉で気持ちが書かれている履歴書からは「誠実さ」と真面目さを感じます。
第一印象で誠実さのほとんどがわかる
面接担当者は、何人もの人と面接をします。
そのほとんどは、第一印象でだいたいの「誠実さ」はわかるものです。
とくに、面接担当者が入室したとき、自分からアクションをおこさずに面接担当者の様子をうかがったり、相手の出方を見てから自分の出方を決める人がいます。
そういった人は、かなり世間になれている印象を受けます。
誠実に入社したい気持ちがある人は、面接担当者の出方を見る前に、自ら挨拶をします。
「相手が挨拶をしたら、こちらも挨拶をしよう」
という気持ちは、意外と相手に伝わるものなのです。
そして、面接が始まると組織慣れしてしまっている人は、頭の中で面接担当者のランク分けを始めます。
人事を決める力を持っている人に対して、印象を良くしようと頑張り始めるのです。
「人を分けたり、無駄な労力は使わなかったりする意識」がある人からは、なかなか誠実さは伝わらないものなのではないでしょうか。
面接中の視線の配り方と表情が誠実さを評価する決め手
面接中は、面接担当者がかわるがわる質問をします。
面接中には、聞かれたくない質問をすることもあります。
そんなとき、答える前に態度や表情で「嫌な気持ち」を転職者に表現されることもあるのです。
もしも、答えられない質問がされたときには態度ではなく、言葉で伝えるほうが誠実な対応です。
また、面接担当者が複数いると、直感的に
「こういう人は苦手」
と思う人も含まれていることもあります。
苦手なタイプだからといって、全く視線を合わさないのも問題です。
苦手なタイプともそれなりに付き合えることも、大人の対応の一つではないでしょうか。
面接中の口癖で「世慣れ」と誠実さの違いがわかる
面接をしていると、面接担当者が言葉を発するたびに
「なるほど」
と合いの手のように言う人がいます。
つい気持ちよく話したくなりますが、緊張している面接の場で「なるほど」と言える人は、かなり会社組織に慣れ、世慣れしている人です。
また、最近は、
「まじですか」
という人もいます。
「まじですか」は、同調しているときに使う言葉ですが敬語ではありません。
まとめ
今回は、面接担当者がどこをみて「誠実さ」を判断しているのかについて、解説してきました。
面接という短時間の中で、誠実さを判断することはとても大変です。
しかし、ちょっとしたしぐさや口癖から人柄は伝わってくるものなのです。
細部に神が宿るといいますが、細かいことで勝負が決することもよくあります。
細かいことに気を抜かずに、転職活動を乗り切っていきましょう!