面接担当者は、一人の採用のために何人もの人と面接をします。
質問する内容は同じであるため、他の人と似たような答えをした人は印象に残りにくいのです。
また、面接をしていると、
「こんなことも知らないで受けに来たのか」
と残念に思うこともあるのです。
今回は、他の人よりも「できる人」をアピールできる発言をするために、面接前に最低限暗記しておきたい項目を紹介していきたいと思います!
直近3年間の売上と利益
社会人経験がある転職者ならば、会社にとって売上と利益がどれほど大切なものであるかわかっているはずです。
直近3年間の売上の動きが激しい会社であれば、面接で話題になる可能性があります。
売上と利益を動かしている要因を探っておけば、新卒者との差別化をはかることができます。
さらに、余裕があるならば、競合他社の売上と利益も合わせてみておくことをおすすめします。
採用担当者から同業他社のことを聞かれないとは限りません。
また、営業企画や経営企画部門を希望しているならば、売上を動かしている要因や競合店との違いまで考えておく必要があります。
売上と利益を正しく理解するためには、財務諸表を読み取る力も必要です。
財務諸表は、簿記知識があればだいたい読み取ることができます。
簿記知識は、財務経理だけでなく営業部門でも必要な知識です。
転職活動の空き時間を利用して、資格取得の勉強をしてみてもいいのではないでしょうか。
会社のビジョン
転職者にとっては会社の将来的なビジョン・目標はとても気になることです。
そのため、会社のビジョンについては調べる人がほとんどです。
しかし、単に知っているだけでなく会社のビジョンと自分のビジョンとを重ね合わせて考えておくといいでしょう。
なぜならば、面接では必ず志望動機を聞かれることになります。
志望動機を答えるとき、自分のビジョンと会社のビジョンを上手に組み合わせれば、とても印象に残る志望動機を考えることができるからです。
会社のビジョンを知る方法は、ホームページやIRの情報・プレゼンテーション資料が参考になります。
近年の会社の功績をチェックすることで、会社がどこを目指しているのかを理解することができるでしょう。
さらに、社訓があるようならば、社訓も頭に入れておくようにします。
社訓は、つい見落としがちなポイントですが、経営者や総務部にとって社訓は身近に感じているものです。
会社・業界のトップニュースは必ずチェック
転職活動中も毎日のニュースはチェックするようにしましょう。
面接では、最近話題のニュースが質問されることがとても多いのです。
ニュースの概要だけでなく、キーワードとなる言葉の意味は知っておくようにします。
とくに、受ける会社を関係のあるニュースや業界のニュースは、多少細かく見ておく必要があります。
専門的な部品の名前だけをおぼえても、その部品の役割にまで話が及ぶこともあるのです。
一般的なニュース番組では、業界のトップニュースを知ることは難しいでしょう。
業界に関するニュースは、会社のホームページをみたり、企業団体・業界情報誌のホームページが参考になります。
面接当日の朝だけでも、業界ニュースをチェックすることを習慣化してみましょう。
会社の「社長」「創業者」「創業年数」は基本知識
転職者は、まず受ける会社の基礎知識程度は頭に入れておくと安心です。
採用担当者は、会社の総務部であるため、会社概要は頭に入っています。
現在の社長と創業者の名前は知っておくべきですが、創業者が有名な人であれば創業者がどのような人であったのかまで調べておくようにしましょう。
もしも創業者が書いた書籍があれば、目を通しておくと安心です。
本を1冊読むことが大変であれば、目次に目を通すだけでもだいたいの内容はわかります。
また、意外と創業してから何年目であるかを知らない人が多いようです。
歴史ある会社であればあるほど会社の歴史を誇りに思っているものです。
会社が大切に思っていることは、面接でも話題にでる可能性があるため、創業何年目であり、記念行事について調べておくと安心でしょう。
営業所や海外拠点の場所
転職面接では、「転勤は可能か」を聞かれることがあります。
そのとき、面接の場で、
「どこに転勤になる可能性がありますか?」
と聞いたのでは準備が足りないと思われるでしょう。
国内の営業所や海外拠点の場所を事前に頭に入れておくことで、面接官は、
「採用後の転勤のことまでしっかりと考えることができている」
と感じ、つまりリスク管理ができる人材であると判断します。
リスク管理ができる人材は、会社にとって安心して採用できる人です。
ビジネス上だけでなく、自分自身のリスク管理をするための知識も大切です。
まとめ
今回は、転職活動で面接を受ける前に暗記しておくべき項目について、解説してきました。
面接で他の人と一味違った発言をすることは大切ですが、目立てばいいというわけでもありません。
確かな知識情報に基づいた発言こそ、面接担当者の印象に残るのです。
必ずしもではありませんが、余力があれば今回ご紹介した暗記しておいた方がよい項目も頭に入れて、面接に挑むことをオススメします!