転職面接で自分を印象づけるためには、面接担当者を飽きさせないことが大切です。
面接担当者は、何人もの人と面接をしています。
質問する内容も同じであることが多く、返答内容も似たような答えであることが多いのです。
そのため、みんなと同じ話し方や返答方法では、面接担当者の印象に残ることは難しいでしょう。
今回は、面接担当者を飽きさせない話し方と返答方法について、解説していきたいと思います。
聞かれた質問に対する答えを答える
面接で質問をすると、聞いていないことをずっと話し始める人がいます。
質問内容と違う答えをする人は、「聞かれたくないことを聞かれたため、的外れの話をしてごまかしている」か、「質問の意味を理解できていない」のいずれかです。
面接担当者が、「この人は質問の意味を理解していない」と思ったときには、聞き方を変えたり言葉を変えたりして再度質問をします。
それでも的外れな答えが返ってきたときには「理解力が足りない人」として評価されるかもしれません。
一方、質問の意味は理解できているにも関わらず的外れの答えをしてくる人は問題です。
面接担当者にとっては、聞きたいことを聞けず、意味のない話を続けられるため、飽きてきてしまうのです。
質問をされたときには、自分が話したいことを話すのではなく、質問に答えることを第一として考えましょう。
中には、質問に答えていくうちに結論がわからなくなっている人もいます。
そういう人は、初めに結論から述べるといいでしょう。
結論を述べてしまえば、とりあえずは質問の答えは出しているため、説明がしやすくなります。
結論を後回しにしてしまうと、時間を稼ぐために回りくどい説明が多くなる傾向があるのです。
前の会社を引きずる話は極力避ける
転職面接で「志望理由」が聞かれます。
そのとき、「前の会社をなぜ辞めたいのか」を淡々と話す人がいるのです。
質問内容は志望理由であるため、「なぜこの会社に入りたいのか」になります。
しかし、自分の思いを優先させてしまう人は「前の会社を辞めたいから転職することにした」という思いが優先してしまい、「辞めたい理由」を話してしまうのです。
転職する理由は、さまざまです。
前の会社に不満があるから転職する人もたくさんいます。
しかし、転職面接で「前の会社」について触れてしまうと、例え悪口を言っていなかったとしても面接担当者としては楽しくはないものなのです。
前の会社についての話は、面接担当者から直接質問を受けたときにだけ、必要最低限の言葉で答える程度がいいでしょう。
必要最低限の答えの中にも、悪口やマイナスの言葉は含ませないことが大切です。
ジェスチャーを使うなら1回にする
面接で自分の印象を強く残すために、話すときに手や体を動かしながら話す人がいます。
身振り手振りのジェスチャーは、話しにメリハリを与えるため、印象を残す効果はあるのかもしれません。
しかし、話している間中ジェスチャーをしていると、見ている方もジェスチャーに慣れてきてしまい、飽きてしまうのです。
ジェスチャーは、話しの中でも一番強く伝えたいときに1度だけ使うことで、効果的になります。
話しにメリハリを与える方法は、ジェスチャーだけではありません。
メリハリある話し方を意識するだけでも、面接担当者に与える印象は変わります。
転職面接をしていて、一番聞き取りにくい話し方は「語尾が消えていく話し方」です。
語尾が「ます」と「ません」では、全く内容が異なります。
しかし、自分の発言に自信がない人は、肝心の語尾をあやふやにしてしまう傾向があります。
語尾をはっきりと大きな声で話すだけでも、とても聞き取りやすく自信がある人にみえるものです。
「じゃないかと思います」は使わない
質問に答えるとき、語尾が「じゃないかと思います」と言う人がいます。
例えば、面接担当者が「前職場では仕事にやりがいはありましたか」と聞くと「あったんじゃないかと思います」と答えるのです。
「じゃないかと思います」という答え方は、自分のことにも関わらず、人ごとのように話している印象があります。
質問に答えるときには、「思います」は使わずに言い切る形で話すようにしましょう。
もしも、どうしても言い切る自信がないときには「思います」よりも「感じます」の方が印象がいいでしょう。
いずれにしても、「思います」や「かもしれません」のようにはっきりと言い切らない語尾を多用してしまうと、自信がない印象を与えるだけでなく、話の内容自体が弱くなり面接担当者を飽きさせてしまう原因になるのです。
まとめ
今回は、面接担当者を飽きさせない話し方と返答方法について、解説してきました。
面接は、話すことが目的ですが「たくさん話せば評価が高くなる」というわけではありません。
人によっては「あの言葉がなければよかったのに」という人もいるものです。
面接で答える内容を考えるときには、「自分が面接担当者だったら」と立場を変えて考えてみるといいでしょう。
話していて飽きない人とは、「またあの人と話がしたい」と思わせることができる人なのです。