転職エージェントは、通常は複数利用した方がいいです。
いいですというか、基本的には、ほとんどの転職活動をしている方は、複数利用しています。
ただし、転職エージェントを複数使うには、うまく使う必要があります。
転職エージェントの使い方ひとつで、転職活動が成功するかどうかが大きく決まると言っても過言ではありません。
転職エージェントは、単に案件の紹介だけではなく、
- いい転職エージェントに出会う
- 転職エージェントにうまくサポートしてもらう
- 転職エージェントからいい情報をもらう
- 転職エージェントにしっかり企業に推薦してもらう
などなど、こちらから賢く利用しないといけません。
そのためのひとつの方法が、転職エージェントを複数利用することです。
今回は、転職エージェントを複数利用するベストな方法や裏技などを解説していきたいと思います。
この内容を読んで、転職エージェントとの付き合い方や利用法などを知って転職活動をするのと、知らずに転職活動をするのだと、圧倒的な差がつきます!
転職エージェントを複数利用すべき理由は?
初めて転職活動をする際、転職エージェントは複数利用したら悪いような気になる方がいらっしゃいます。
特に、最初に面談をした転職エージェントが親切だったりすると、複数の転職エージェントを使うことに申し訳なさを感じるようです。
でも、転職活動を成功させたいなら、絶対に転職エージェントは複数使うべきです!
出典:リクナビネクスト
これは、リクナビネクストの公式サイトにあるデータです。
このデータによると、平気点滴な転職エージェントの利用者数は、
- 転職決定した人⇛平均4.2社の転職エージェントを利用
- 全体⇛平均2.1社の転職エージェントを利用
というデータです。
つまり、みんな転職エージェントは複数利用していますし、かつ転職に成功した人はより多くの転職エージェントを利用していることになります!
ここでは、転職エージェントを複数使うべき理由を解説していきたいと思います!
相性のいい転職エージェントを探せる
まずは、なによりも相性のいい転職エージェントを探せる点にあります。
転職エージェントと言っても、
- キャリア相談が得意なエージェント
- 面接対策が得意なエージェント
- 日程調整が得意なエージェント
- 案件紹介で適切な案件を紹介するのが得意なエージェント
など、いろんな転職エージェントがいます。
また、相性も重要で、転職エージェントといえども人間なので、
「このひと、なんかあわない」
という方もいます。
1社の転職エージェントとしか付き合わないと、たまたまその転職エージェントが優秀ならいいですが、実は他にもたくさん転職エージェントがいたのに、わざわざ微妙な転職エージェントと終始運命をともにしたということになりかねません。
「じゃあ、いい転職エージェントにどうやって出会うの?」
って思いますよね。
それは、いい彼氏とか彼女とどう出会うのかと同じで、たまたまあったひとりが運命の人なんていう小説の正解はほとんどありませんよね。
いろんな人と会うから、その中で相性のいい人が見つかるものです。
なので、転職エージェントには、複数会ってみて、その中から、一番相性がいい転職エージェント数社と付き合うのがよいです。
どうせ、どこの転職エージェントも無料なので、どんどん会いにいきましょう!
サービスの比較ができる
転職エージェントを複数掛け持ちで登録することで、サービスの比較ができます。
転職エージェントを1社しか登録せず、1社しか使っていないとすると、仮に少し不満があったとしても、
「転職エージェントってこんなもんかなぁ」
と思うと思います。
もし、その1社しか使っていない転職エージェントが本当にいい転職エージェントなら、それはそれでいいと思いますが、そんな1社中1社が自分にベストな転職エージェントだということが必ずしも起きるとは限りません。
リスクヘッジという意味でも、複数の転職エージェントに登録し、複数の転職エージェントを比較した中から、自分にあったところを使うというのが重要です。
複数の客観的に意見を比較できる
転職エージェントにキャリアの相談をしたとき、どの転職エージェントも必ずしも同じことをいうわけではありません。
正反対のことをいうケースもあります。
たとえば、入社2年目で転職活動をしている際、
- 転職エージェントA⇛「2年は短いから、もう少し長くいたほうがいい」
- 転職エージェントB⇛「2年我慢したから、いま転職した方がいいですね」
- 転職エージェントC⇛「職歴なんて関係ないですよ、いまの時代」
みたいな感じで、「2年」という職歴を同評価してアドバイスをくれるのかが変わります。
もし転職エージェントCの意見しか聞いていないとき、一方で転職はもう少しまった方がいいというプロの意見があることを全く気にせず、転職してしまうことになります。
上記でいうと、3人の転職エージェントの意見を聞いた上で、
「人によっては2年って短いっていう評価をするのはわかったけど、どうしてもこのタイミミングじゃないとダメだから、リスクを取って納得して転職しよう」
と思って転職ができます。
そうすると、あとで失敗したと振り返って後悔しなくてすみます。
この例にかぎらず、やはりプロの客観的な意見を複数聞くことが重要です。
いろいろな観点や角度からのプロの客観的な意見を総合的に判断し、転職するべきか、転職するとしてどういう方向性でいくのかなどを考えられるので、複数の転職エージェントとは絶対に付き合う必要があります!
独占案件をより多く収集できる
次に、転職エージェントはみんな同じ案件を持っているわけではありません。
不動産会社とかなら、裏側で宅建業者だけが利用できるレインズという情報サイトがあり、どの不動産会社も大体同じような案件を持っていますが、転職エージェントにはそういうデータベースがありません。
個々の転職エージェントが、様々な企業の採用担当や人事部に営業をかけ、そこから案件を引っ張ってきます。
「でも、そんなに転職エージェントによって独占案件って変わるの?」
って思われるかもしれません。
はい、変わります!
もちろん、大手企業とかで、例えば、「三井物産で総合職の中途採用」みたいな案件なら、たぶんどこの転職エージェントでも扱っているので、そんなに変わりません。
もちろん、そういう案件があるのも事実です。
でも、多くの案件が、実は一部の転職エージェントの独占案件になっているんです。
なぜかというと、理由は様々なのですが、
- 中小企業とかだと、たくさんのエージェント付き合ってめんどくさい調整とかをしたくない
- 新規事業の立ち上げで隠密に行動したい
- 競合にどの分野で強化しようとしているのかを見つけられたくない
- OBOGがやっている転職エージェントに発注する
- 一括で特定の企業に採用の業務を委託している
- グループ会社の人材エージェント企業がある
- 新規に日本に参入するので、まだ法人が立ち上がっていなく、エージェント経由で人材を探すしかない
等が挙げられます。
つまり、企業の採用担当や人事としては、いろんなエージェントと付き合うよりも、普通に数社を囲い込んで採用しているというのが実態なのです。
だとすると、転職エージェント1社と付き合うのと、転職エージェント2社以上の複数と付き合うのだと、どちらが多くの独占案件にリーチできるか、火を見るより明らかですよね。
絶対に、複数の転職エージェントにアプローチする方がいいです!
みすみすチャンスがあったのに、
「もう2社の転職エージェントと付き合ってるからいいかな」
と諦めた3社目に、運命の企業があるかもしれません。
転職は自分の人生がかかっています。
なので、できることは全てやっておくことをオススメします。
⇛あともう1社の転職エージェントを探すならここが一番いい!
転職エージェントの選び方は?
転職エージェントは、基本的には、複数と付き合った方がいいことは理解頂けたかと思います。
ここでは、複数の転職エージェントをどう組み合わせて選ぶべきかを解説していきたいと思います。
基本的には、
- 大手転職エージェント:2社以上(多ければ多いほどいい)
- 業界など特定の領域に特化した転職エージェント:2~3社
- 特定の業種・企業出身の転職エージェント:1社以上余裕のあるだけ
という形で混ぜておけばいいかと思います。
最低でも合計5社あれば、ひとりは相性の抜群にいい転職エージェントに出会えるかと思います。
できれば、2~3人は、相性のいい転職エージェントを囲い込みたいところです。
大手転職エージェント
まず、大手の転職エージェントは、
- 大量の案件を持つ
- 情報が圧倒的に豊富
なので、絶対に転職活動を通じて1度は会って置くべきです。
ここで相性のいい転職エージェントに出会えると、かなりチャンスが広がります。
大手で面談しておくといいのは、
- リクルートエージェント:http://www.r-agent.com/
- Doda(パーソルキャリア株式会社):https://doda.jp/
- マイナビエージェント:https://mynavi-agent.jp/
- JACリクルートメント:http://www.jac-recruitment.jp/
- @Type:http://type.jp/
- パソナキャリア:http://www.pasonacareer.jp/
あたりです。
本当は大手の転職エージェントは全て、一度は面談をしておきたいところです。
特に、大手企業への転職を考えているケースでは、もちろんこのあと紹介する特化型の転職エージェントや特定の業種・企業出身の転職エージェントも活用しているのですが、大手企業は大手企業の転職エージェントを1社は使うことが多いことも事実なので、意外と面白いシークレット案件があることもあります!
ぜひ、時間の許す限り、このあたりは全て面談をして、案件情報の収集に行くことをオススメします!
特化型の転職エージェント
次に、大手の転職エージェントに加えて、特化型の転職エージェントも活用しましょう。
特化型の転職エージェントというのは、業界特化型や属性(第二新卒、海外など)特化型の転職エージェントがあります。
- IT/Web/ゲーム:マイナビエージェント(IT特化)、ワークポート、サポタント、ギークリー、TechClips、社内SE転職ナビ、Tech Stars Agent
- ニート、フリーター派遣:若者正社員チャレンジ、ハッシャダイ、ミドルコーナー、Aidem Smart Agent、JAIC(ジェイック)、マイナビジョブ20’s
- ファッション/アパレル:ファッショーネ
- 海外転職/英語:英語転職、JACリクルートメント
- 管理部門:MS-Japan
- 戦略コンサル:ムービン、アンテロープ、コンコード
- ハイクラス:転機
- タクシー:タクQ
- 看護師:ナースライフ、MCナースネット
- 介護士:介護ぷらす+、スマイルSUPPORT介護、マイナビ医療介護、きらケア介護求人
- ブライダル:リクシィ
などなど、たくさんの特化型転職エージェントが最近は出てきています。
結構メジャーどころを中心にここでは紹介しましたが、ここにあげたもの以外でも、たくさんあります。
これらの転職エージェントは、業界や属性に特化している分、当然業界とのつながりが強く、情報もたくさん持っています。
また、当該業界出身の転職エージェントが多く在籍しているため、選考に通過するための面接対策や書類選考のサポート内容が非常に充実しています。
ただし、どうしても特定の領域に特化する分、規模は大手に比べると小さいところになりがちです。
なので、比較的手持ちの求人のポジション数が少ないことがあり、下手をすると手持ちの求人になんとんか応募させようとしてくるので、相性をちゃんと判断して、信頼できないと思ったときは断るようにしましょう。
特定の業種・企業出身の転職エージェント
最後に、特定の業種・企業出身の転職エージェントと付き合うのがいいです。
たとえば、
- リクルートに行きたい⇛リクルート出身の転職エージェント
- 外資系のコンサルに行きたい⇛外資系のコンサル出身の転職エージェント
- 広告業界にいきたい⇛電通や博報堂出身の転職エージェント
- 医療系の転職がしたい⇛ジョンソン・アンド・ジョンソン出身の転職エージェント
など、特定の企業や業種出身で、その企業や業種に非常に強いパイプを持っている転職エージェントを探すべきです。
もちろん、これらの特定の業種・企業出身の転職エージェントは、上で紹介してきた大手や特化型の転職エージェントにもたくさんいます。
ただ、それ以外にも、個人や中小で活動している転職エージェントで、特定の業種や企業と強烈に強いパイプを持っている人がいます。
ところで、そのような特定の業種や企業に強い転職エージェントは、どこにいけば出会えるのかが気になりますよね。
実は、昔は、結構人のつながりとか、大学のOBOG会とかでしかつながれませんでした。
ところが、最近では、転職エージェントが大量に登録しているサイトがあります。
オススメは、ビズリーチです。
⇛ビズリーチの公式サイト:https://www.bizreach.jp/
このビズリーチというのは、大手から中小、個人でやっている転職エージェントも全て含めて、ほとんどの転職エージェントが登録をしています。
なので、このビズリーチに登録して、履歴書を書いて、かつ希望の業種や職種を登録しておくと、それぞれの転職エージェントが得意な分野の候補者に声をかけてきます。
そうすると、特に、中小や個人で行っている転職エージェントとかで、普段は出会えなかったような転職エージェントとであることもあります。
また、それぞれの転職エージェントに経歴と評価が付いているので、自分の関心のある企業や業種、職種に強そうな転職エージェントで、かつ評価の高い転職エージェントにアプローチすることもできます!
相性のいい転職エージェントに絞る
相性のいい転職エージェントという表現をしていますが、そもそもいい転職エージェントとはどういうものなのかを考えてみたいと思います。
いろんな意見がありますが、
- 案件紹介で希望をちゃんと汲み取った案件を紹介してくれる
- 今回の転職だけではなく、キャリアを通じた相談に乗ってくれる
- 志望する業界や企業に精通して、強いパイプを持っている
- 求人が出ていなくても、営業しにいってくれる
- なんか「いい感じ」
という点が大きいのではないかと思います。
このような条件に当てはまる転職エージェントなら、切らずにキープすればいいかと思います。
反対に、
- 求人の紹介だけしてくる
- 紹介してくる求人が、自分が伝えた意向をを全く反映していない
- 転職しやすい企業や内定出そうな企業だけ紹介してくる
- メールや電話、面接調整などの対応が遅い
- 志望する業界や企業のことをあまり良く知らない
- なんか「むかつく」
というような転職エージェントは、付き合う価値がないです。
放置しておけばいいです。
転職エージェントを複数利用する際の注意点は?
転職エージェントは複数利用すべきですが、利用するにあたってはマナーがあります。
複数利用してOKだからといって、無秩序にガンガン攻めてしまうと、あとで自分のクビを閉めるので、ここで紹介する注意点は守ることをオススメします。
複数利用していることを隠さないこと
まず、一番やらない方がいいことは、複数の転職エージェントを利用していることを隠すことです。
「えーだって、複数利用してるって、なんか悪いじゃないですか・・・」
という意見が聞こえてきそうですが、気持ちはわかります。
でも、やらないほうがいいです。
というのは、
- 受けている企業や選考状況のつじつまがあわなくなる
- 同じ案件を紹介されたときに、あとで「紹介した案件なのに、うち経由せず別で応募して転職した」とかめんどくさいことになる
- 内定後に転職エージェントのその後のサポートを断る際に気まずい
などなど、黙って転職活動をすると、転職エージェントとの関係が逆に悪くなることがあります。
本当にめんどくさくなって、あとで、
「実は、別の転職エージェントもつかってて・・・」
みたいに結局言うことになるなら、最初から、
「どうしても使ってといわれた知り合いの転職エージェントを他でもつかってる」
とか適当な理由でいいので、転職エージェントを複数使っている旨を伝えておくようにしてください。
紹介してくれた案件を断る際にちゃんと理由を言うこと
複数転職エージェントを使っている際、よくやりがちなのは、別の転職エージェントからすでに紹介された案件を紹介されたときに、
「その案件はいいです」
くらいの軽い感じで断ってしまうことです。
軽い感じというのは、なんの理由も伝えずに断ってしまうということです。
これをやってしまうと、案件を紹介した転職エージェントからすると、
「あー、これ系の案件は関心ないんだな、こういう感じの案件は紹介をやめておこう」
となってしまいします。
もしそれが本当に関心のない案件ならいいですが、単純に他の転職エージェントですでに応募しているからという理由だと、希望にそった案件をそれ以後紹介してくれなくなる可能性があります。
また、その断ったのが結構いい条件の案件とかだとすると、
「こんないい条件の案件でNGなら、どんな案件を紹介しても無理だな。こいつは、本当は転職する気なんてないんだろうな。」
と思われてしまうかもしれません。
このケースは最悪で、そうすると、もう案件すら紹介してくれなくなり、なんの連絡もなく転職エージェント側からフェードアウトしていくという可能性があります。
転職エージェントも商売なので、転職する気がないやつや転職できなそうなやつに、貴重な仕事の時間をたくさん費やしたりしません。
では、そのようなケースでどうすればいいのかというと、普通に、正直な理由で、
「この案件は、別エージェントですでに応募してしまっているので、NGです」
とか、もし本当に興味のない案件なら、
「この案件は、〜という理由で興味がないので、別の紹介してください」
と伝えれば、なんの問題もありません。
転職エージェントからすると、候補者が複数の転職エージェントを使っているなんて、日常茶飯事です。
なにも気にしないどころか、正直にそう言ってもらえる方が、ありがたいです。
同じ求人を紹介されたときの対応
複数の転職エージェントを使っていると、同じ求人を複数の転職エージェントから紹介されます。
これはほぼ100%起きます。
そんなときに、一番やってはいけないのは、同じ求人に複数の転職エージェントで同時に応募することです。
ただ、さすがにそれはまずそうってわかりますよね。
万が一やってしまったら、転職エージェントとの関係もそうですが、応募した企業からしても、複数から応募が来たとなるとめんどくさいやつに思われかねません。
むしろ、複数の転職エージェントから同じ案件を紹介されたときに、優先するルールを作っておく必要があり、そのルールを転職エージェントに伝えておいてください。
たとえば、複数の転職エージェントから同じ求人の紹介があったら、
- 一番最初の転職エージェントから応募する
- 転職エージェントAはコンサル業界、転職エージェントBはメーカーなど、業界で分けておく
- 転職エージェントAは営業、転職エージェントBはメーケティングなど、業種で分けておく
などです。
転職エージェント側は、いくら転職活動をしている候補者が複数の転職エージェントを使っているのが当たり前とはいえ、
「なんでうちで応募してくれないんだよ」
とは思ってしまいます。
そのときに、しっかり優先順位の基準を伝えておけば、余計なトラブルにならずにすみます。
転職エージェントを複数利用する裏技は?
ここでは、転職エージェントを複数利用する際に、どううまく転職エージェントを活用していけばいいのかを解説していきたいと思います。
ここで解説する内容は、私が実際に転職活動をしたときに、試行錯誤しながら編み出したいわば裏技的なものです。
「最初からこれ知ってればなぁ・・・」
って、自分でもなんども思ったことがあります。
知らずに転職活動をすると、いろいろ非効率ですね。
業界で使い分ける!
転職エージェントには、得意な業界や不得意な業界があります。
なので、その特性にあって、使い分けるのがいいです。
どういうことかというと、たとえば、コンサルとWEBメディア会社、リクルートの3社が候補にあるとして、
- リクルート⇛リクルートエージェント
- WEBメディア会社⇛マイナビエージェント(IT特化)
- コンサル⇛コンコード
と言うかたちで、それぞれの志望分野や企業に強い転職エージェントを使い分けてください。
上記の例のケースでは、やはりリクルート系の企業への転職で、リクルートエージェントははずせないですよね。
ところが、リクルートは、コンサルにはコンサル特化型の企業ほどのパイプがなかったりします。
また、WEBメディアについては、ITに特化したエージェントの方がクローズドの案件を持っていることがあります。
なので、それぞれの業界で転職エージェントを使い分けることで、それぞれの転職エージェントの強みを最大限に活用することができるのです。
「でも、この転職エージェントよくしてもらってるから、こっちは別の転職エージェントでっていいにくいよ。。。」
って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな情はかける必要がありません。
結構多くの転職者がこういう使い方をしているので、転職エージェント側もなれています。
むしろ、転職エージェントを意図的に競わせるくらいのやり方がかしこいです。
用途で使い分ける!
転職エージェントには、得意なサポート分野と、不得意なサポート分野があります。
サポート分野というのは、
- 求人の質や量
- 書類選考や面接の対策
- 業界内や企業の内部事情などの情報収集
- キャリア全体の戦略
などです。
どの転職エージェントもそれなりの質でこれらのどのサポートもカバーしていますが、残念ながら得手不得手はあります。
たとえば、
- Aは面接対策とか求人はすごくいいけど、やたらコンサル企業を押してくる
- Bはキャリア全体の戦略は一緒になって考えてくれるのに、求人の量が少ない
- Cは求人の量や質は少ないけど、そのかわりにその企業の内部事情はすごく詳しい
などなど、どこの転職エージェントにも一長一短があります。
なので、複数の転職エージェントを活用しつつ、うまくそれぞれの転職エージェントの強みを活かして転職活動をするのが裏技です!
とりあえず無料の面談は行くべき!
転職エージェントは、無料で利用できます。
どこまでサポートしてもらっても、全て無料です。
相談だけで終わっても、面接対策とかをめちゃくちゃやってもらっても、内定後に辞退しても、全て無料です。
無料ということは、利用するだけするのがいいんです!
初回面談だけでもいってみると、得られる情報や気付きがいくつもあります。
無料で、情報が得られたり、新しい気付きがあれば、それで儲けもんですよね。
なので、時間の許す限り、転職エージェントの初回面談には多くいくのが、転職活動で成功するコツです!
内定が出たらセカンドオピニオンをお願いしてみる
最後、これが実は一番の裏技です。
内定が出た時に、別の転職エージェントに、
「この企業から内定貰ったけど、どう思うか」
を聞くことです。
他の転職エージェントから受けたと言いづらかったら、直接応募したといっておけばいいです。
肝は、内定をもらってた転職エージェントじゃない、転職エージェントから意見をもらうということです。
内定後に決断できないことがよくあります。
そのときに、この方法で、キャリア戦略のプロの意見をもらうことです。
その際、内定が出た企業の転職エージェントに意見を求めても、この段階は転職エージェントはクロージングにきます。
つまり、この段階ではさすがに、少しくらい強引でも転職を決断させようとしてきます。
そうしないと、ここまでの努力が水の泡になるからです。
でも、自分の紹介していない会社なら、フラットに意見をいうか、多少ネガティブな意見を言ってくれます。
仮にネガティブな正直な意見が受け入れられるなら、その企業にいけばいいかと思います。
まとめ
今回は、転職エージェントを複数利用するベストな方法と裏技について、解説してきました。
転職エージェントは、絶対に複数と付き合うべきです。
事実として上で紹介したデータでも、みんな転職エージェントは2社以上使っていますし、転職に成功している人は、さらに多くの転職エージェントを使っているという結果があります。
もちろん、管理しにくくなるとか、時間が取られるとかというようなデメリットはありますが、それ以上に転職活動を成功に近づけてくれるメリットは計り知れません。
転職活動は、自分の人生を左右します。
多少のデメリットや大変になる労力よりも、自分の可能性を広げてくれたり、志望する企業や業種・業界への転職成功に導いてくれる転職エージェントをいかにかこうかの方が重要です。
幸い転職エージェントはどれだけ利用しても無料なので、ダメ元でもいいので、できるだけ多くの転職エージェントとまずは面談をしてみてください。