「では、最後に何かご質問はありますか?」
そんな感じで、転職面接では、面接の最後に必ずといっていいほど逆質問を求められます。
面接対策本には「高評価につながる逆質問例」など、逆質問のしかたについては書かれていますが、逆質問の目的については言及されていることが少ないのではないでしょうか。
でも、この逆質問、形式的にやっているわけではなく、ちゃんと目的を持って問いかけられています!
どうせ最後の逆質問なんて大したことないんでしょって思われている方も多いかと思いますが、逆質問の行われる面接の最後は、その面接全体が好印象で追われるかどうかの瀬戸際です。
それまでの面接がどれだけうまくいっていても、ここでコケたら、台無しといっても過言ではありません。
みんなおろそかにしがちな逆質問ですが、実はめちゃくちゃ大事なんです!
そこで、今回は、逆質問を求められる理由を知ることで、オリジナルの逆質問を考え出すヒントになる内容をお届けします。
最後に逆質問をされたら「入社意思の確認」!
転職面接の最後に、
「では、最後に○○さんからなにか質問はありますか?」
と聞かれた経験したことありますよね。
逆に、聞かれないことがないくらい一般的な逆質問です。
面接担当者が面接前に渡される面接マニュアルには「最後に質問はあるか確認すること」と書いてあることが多いため、逆質問は面接の一般的な流れと思っていいでしょう。
しかし、ごくたまに逆質問の機会が与えられないこともあります。
面接の最後に「今日はお疲れさまでした」とにこやかに送りだされたり、「他社も当たってみてくださいね」と言われたりしたのならば、暗に「不合格」を通知されたものと思いましょう。
ショックを少しでも軽くさせるための気遣いです。
一方、面接の中盤から面接担当者の顔が固くなり、最後に「なにか質問はありますか」と言われたのならば「脈あり」と思ってもうひと踏ん張りしましょう。
面接中に「この人は採用してもいいかもしれない」と思うと、自然と面接担当者も真剣な表情にかわります。
面接担当者といっても社員の一人に変わりはありません。
一緒に働くことになるかもしれない人を採用するのだから、少しでもいい人を採用したいのです。
最後の逆質問内容は、込み入った質問を準備する必要はありません。
ただ、最悪なのは、
「とくにありません」
という答えで、面接担当者をがっかりさせてしまいます。
効果的な逆質問は、「入社する意志が感じられる質問」です。
例えば、
「採用になった場合、いつから出社になりますか?」
など一歩踏み込んだ質問でもかまわないのではないでしょうか。
「内定を出されたら入社するつもりです」ということを強く伝えることで、面接担当者は安心して内定を出すことができます。
逆質問で「社会人としての資質」がわかる
面接で一番社会人の資質がわかることが逆質問です。
逆質問の内容は、込み入った内容である必要はありませんが、採用面接にふさわしいものでなければなりません。
例えば逆質問で、
「英会話を習う場合、補助は出ますか?」
と言ったのならば、学生気分が抜けていないのではないかと思われるでしょう。
逆質問の場では、福利厚生や待遇に関する質問よりも会社についての質問をした方が評価は高くなるのではないでしょうか。
例えば、事前にインドネシアに支社ができたというニュースを見ていたとして、
「昨年はインドネシアに支社ができましたが、今後も海外に展開する予定なのでしょうか」
という質問は、社会人としてレベルが高い質問かもしれません。
こういう質問は、本当にその会社に関心を持って、その会社のことを調べてきたというアピールになります。
逆質問で「頭の良さ」がわかる
逆質問は、その場の雰囲気を読み取り「してもいい質問」を考える力が必要です。
これはビジネスの場で大切な力です。
いわゆる「頭がきれる」人であるかを見抜くことができます。
また、逆質問は、短時間でわかりやすく質問する必要があります。
説明能力や使える語彙の量をみることもできるのです。
最悪なのは、沈黙をしてしまったり、言葉がたどたどしかったりすることです。
それまでの志望動機などが、完璧に準備されたもので、本当の能力はこの程度なんだということが伝わってしまいます。
まとめ
今回は、転職活動の面接で最後に逆質問を求められるのはなぜなのかについて解説してきました。
逆質問は、全くしないと評価が悪くなりますが多すぎても評価が悪くなります。
1つか2つ程度がちょうどいいかと思います。
逆質問でインパクトを残そうと奇をてらった質問を準備していく人もいますが、奇をてらった質問は諸刃の剣です。
採用面接では、リスクは少なく乗り越えたほうが無難かもしれません。
ただ、アピールする場であることは確かなので、
- いかに自分がこの会社に入社したいのは本気か
- しっかりこの会社のことを調べてきている
- この会社で働くことを通じて、こういうことをやろうとしている
など、戦略的に自分のことを好印象を持ってもらえる質問を心がけるといいですね!