転職したい理由が「上司」にあるときの対処方法


転職を考えるときに「上司」が理由になっていることがあります。
入社するときには、給与や会社規模で会社を選びます。
上司との相性は、実際に働き始めて見なければわからないため、こればかりは「運」とも言えるのかもしれません。
上司とのかかわりは、会社の規模や給与よりも「働き心地」を左右する原因になります。
上司との相性が悪ければ、会社全体が「嫌なもの」に見えてしまう可能性もあるのです。
転職理由が上司にある場合は、一概に「転職したほうがいい」とはいえません。
どこの会社に行っても「上司に恵まれない」可能性はあるのです。
今回は、転職したい理由が「上司」にあるときの対処方法についてお話しします。

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上司との関係は「一時的なこと」と考える

上司との相性が悪くなると、会社は辛い場所になります。
辛い場所になった会社から抜け出すためには、転職することが一番の近道でしょう。
ただ、嫌な上司や相性が合わない上司は転職すれば必ず解決できるわけではありません。
会社とは、さまざまな人たちが集まって組織になった場所です。
組織である以上、自分とは気が合わない人とでもうまくやっていくスキルが必要でしょう。
また、会社を変わったとしても転職先に「いい人」ばかりが集まっているわけがありません。
気が合わない人は、どこにでも必ず一人はいるものなのです。
上司に限らず、人との関係を転職理由に挙げる人は「すべての人と仲良くできる職場がいい」と思っている傾向があります。
しかし、学生時代を振り返ってみても「すべての人と仲良くできていた時代」はあるでしょうか。
必ず、クラスに一人は「合わない人」がいたのではないでしょうか。
合わない人がいても、学生時代は自分の意志だけで転校することが難しかったため、うまく過ごすことができたのでしょう。
そして、それとなく過ごしているうちにクラス替えがあり、合わない人と離れるときがやってくるのです。
会社も学校と同じです。
合わない上司と定年退職まで一緒に過ごすことはめったにありません。
大きな会社であれば、3年程度で人事異動があり、部署だけでなく職場もバラバラになる可能性が高いでしょう。
上司とは、関わる時間が長いため、合わない上司をみつけてしまうと「早く転職して離れたい」と思うかもしれません。
しかし、上司との関係は延々と続きません。
嫌だと感じたときには「一時的な関係の人」と割り切ってみると気が楽になるでしょう。

退職せずに転職活動をやってみる

「一時的な関係だから気にしないようにしよう」と思っても、一度気になるとなかなか気持ちを切り替えることは難しいかもしれません。
もしも勤務時間中ずっと気持ちが滅入るくらいであれば、一度転職活動を始めてみるといいでしょう。
ただし、退職せずに転職活動を始めることが大切です。
転職活動を始めてみることで、気持ちが社内から外に向けられるため、悶々とした気持ちが解放されるでしょう。
また「ここにへばりついている必要はなくなるかもしれない」と思うだけで、上司への嫌悪感が薄らぐこともあるのです。
ただ、転職活動をすることを決意したとしても、会社を退職してはいけません。
なぜならば会社を辞めてしまうと、もしも転職活動をしてみたけれど、うまくいかなかったときに戻る場所がなくなってしまうからです。
転職活動は、タイミングに左右されることが多いため、スキルや経験に自信があったとしても「成功する保障」はありません。
転職活動を実際に行い、うまくいかない現実を突きつけられたときに、初めて現在の職場のありがたみを感じる人も多いのです。
転職活動は、新しい職場を探せることだけがメリットではありません。
現在の職場を客観的にみる機会と考えても、転職活動をする意味はあるでしょう。

上司を飛ばしてさらに上の上司に相談する対処方法は禁物

会社の上司が嫌いになってしまうと、つい「こらしめたい」という感情が出てくることがあります。
上司をこらしめるためには、上司のさらに上の上司に「仕事上のクレームを言いつける」ことが効果的かもしれません。
しかし、上司を飛ばしてさらに上の上司に言いつけることは、組織の中ではやってはいけないことです。
仕事上のクレームは、必ず発生することです。
例えば「早く承認してほしいのになかなか承認がもらえず困っている」などは、仕事上のクレームです。
仕事上のクレームは、上司に問題があるならば上司に直接伝えるべきです。
上司を飛ばしてさらに上の上司にクレームを言いつけることは、上司を相手にしていない態度であり、関係をさらに悪化させることになります。
そして上司を飛ばす方法は、上司の上司にまで関係が悪いことが伝わるため、後戻りすることが難しくなってしまいます。
ただ、上司に個人的に攻撃をされていると感じたり、直接クレームを言うことで危害が及ぶ可能性があるときには、上司の上司もしくは社内の相談できる人に相談しましょう。

会社員として働く以上、上司との関係は大切なことです。
しかし、嫌な上司と当たったからといって転職しているようでは、いつまでたっても落ち着いて働ける場所と出会うことはないでしょう。
上司は、「みかた」につければ社内で一番力になってくれる存在になります。
最初から「権力を持った人」と避けるのではなく、頼りにする態度で接することが関係を良くするコツかもしれません。

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