転職活動に有利なのは「一つの部署を長く経験した人」と「さまざまな部署を経験した人」のどちら?


転職する人には2つのタイプがあります。
一つは、「一つの部署を長く経験した人」で、もう一つは「さまざまな部署を経験した人」です。
同じ在職期間であっても、経験の種類は全く違います。
言い換えれば、片方は一つであっても深い経験を持った人で、もう片方はたくさんの浅く広い経験を持った人といえるのです。
今回は、転職活動のとき、どちらの人の方が有利に活動を進めていくことができるのかについて、解説していきたいと思います。

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一つの部署を長く経験した人は「実績」がものをいう

一つの部署を長く経験した人は、面接担当者は「よい印象」を持つ傾向があります。
なぜならば、一つの部署に長期間とどまるということは「問題なく業務をこなすことができていた」という証拠です。
仕事を行っていく中で、問題が起きたり、仕事がこなせなかったりしていたのならば、異動させられていたはずです。
一つの部署を長く経験していた人は、部署内での人間関係も良好であった人が多いでしょう。
会社では、能力以上に人間関係のトラブルによる異動願いがとても多いのです。
一つの部署にずっといられたということは、自分にとっても周囲の人にとっても「居心地のいい人」であった可能性が高いといえるのではないでしょうか。
また、一つの部署を長く経験していたということは、種類が同じ仕事を続けていたということにもなります。
経理部であれば、最初は現金だけの取り扱いだったからかもしれませんが、年数を重ねていくうちに小切手や手形、資金繰りまで行うようになります。
一つの仕事について、深く知ることができれば、仕事の全体の流れを理解することができるのです。
転職面接では、自分が行ってきた仕事内容を全体の流れの中から説明し、できるだけ数字を使って客観的に実績を説明するようにしましょう。

さまさまな部署を経験した人はアピール方法が重要

さまざまな部署を経験した人は、面接でのアピール方法がポイントです。
なえならば、さまざまな部署を経験した人の中には「たらいまわし」にされていた人も含まれている可能性があるからです。
どんな部署に配属してもうまくいかない人は、合っている部署を見つけるために、次から次へと部署を異動することがあります。
短期間で仕事のつながりがない部署を転々と異動した場合は、面接では「部署」についての話題には自ら触れない方がいいかもしれません。
転職面接では、仕事内容についての質問はされますが、部署についての質問はあまりされません。
面接では、仕事内容について聞かれたら答える程度がいいでしょう。
ただ、短期間で部署を転々と移動した人の中には「有能な人」も混じっていることがあるのです。
有能な人は、将来的に役員になったり上層部に入る可能性が考えられます。
そのため、会社の中のすべての業務を知っておくために、さまざまな部署に異動させられることもああるのです。
自分が「たらいまわしにされていた人」なのか「有能な人」なのかを考え、転職面接ではアピールの方法を工夫することが大切です。

受ける会社がどちらのタイプを求めているかを見極める

「一つの部署を長く経験した人」も「さまざまな部署を転々とした人」も、受ける会社選びによって有利にも不利にも変えることができます。
例えば、小さな会社ならば、一人の社員がさまざまな仕事を行う必要があります。
経理も総務もできて、ときには営業もできる人がいたらとても助かるでしょう。
一方、大きな会社では仕事の線引きがキッチリされているため、一つの仕事を極めている人の方が歓迎される可能性が高いでしょう。
自分の経験と性格が、どちらに合っているのかを考え、受ける会社が求めているタイプを見極めることが転職を成功させるコツです。

まとめ

今回は、転職活動に有利なのは「一つの部署を長く経験した人」と「さまざまな部署を経験した人」のどちらかという点について、考えてみました。
転職活動は、会社と自分との相性が勝負です。
世間では「不利」と思われている要素であっても、受ける会社によっては「有利」になることもあります。
「不利」と思い込まず、不利な状況をいかに有利に変えていくのかを考えることが大切です。