「転職しようかな」と思い立ったとき、誰かに相談したくなるものです。
「自分の現在の仕事や能力をわかってくれている人なら、自分に合ったアドバイスをもらうことができるかもしれない」と思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、転職の相談は「していい人」と「してはいけない人」がいるのです。
今回は、転職しようか迷っているときに相談していい人といけない人について、解説していきたいと思います。
「会社の上司」は相談してはいけない人
転職しようか迷う人は、現在の仕事に不満や疑問を持っている人が多いのではないでしょうか。
現在の会社の居心地が悪くなったため、もっと居心地がいい場所を求めて転職する人は多いものです。
そのため転職という言葉が頭に浮かんだとき、一番近くにいる頼れる存在は「会社の上司」かもしれません。
しかし、会社の上司は「会社」という組織の中にいるからこそ頼れる存在であることを忘れてはいけません。
もしも、「転職しようか迷っています」と相談したあとに、結局転職しなかったとします。
結果的には転職しなかったため、今まで通り会社の一員であり、上司の部下のままに変わりはありません。
しかし、転職についての相談を受けた上司の頭の中には「過去に転職を考えた部下」という記憶がずっと残るのです。
将来的に、昇進を考えたときに、同じ能力を持っている部下が2人出てきたときには、過去に転職を考えていた部下よりも、転職なんて考えずに必死に頑張ってきた部下の方を昇進させるのではないでしょうか。
転職を決意したあとに、上司に話をすることは問題にはなりません。
しかし、転職を迷っている段階では、まだ白紙に戻る可能性があるということなのです。
もしも転職の話が白紙になったとしても、今まで通り自分の居場所を確保するためにも、会社の上司には、転職の相談はしないようにしましょう。
「家族」は相談してもいいけれどアドバイスとしては受け入れない
転職以外の悩みでも、一番の相談相手が家族である人も多いでしょう。
家族は、自分の性格をすべて知っているため、よいアドバイスをもらえるような気がします。
しかし、家族は自分のことを心配してくれる存在でもあるため、物事を考える基準が「安心安定」になっていることが多いのです。
転職は、安心安定とは正反対ともいえることかもしれません。
そのため、多くの家族は「転職したい」と相談すれば、より安定して働くことができる方を選ぶようにアドバイスする傾向があります。
転職をする目的は、安心安定よりも自分を高めるための冒険です。
多少リスクがあったとしても、長いビジョンで考えることが大切なのです。
家族に転職の相談をするときには、「自分の意志」と「考え」をしっかりと持ってからアドバイスを聞くようにしましょう。
自分の考えがないまま、家族の意見を聞いてしまうと、家族の意見にそのまま流されてしまう可能性もあるのです。
「同僚」は誰に相談するかを見極める
転職の悩みは、仕事の悩みの一部です。
仕事が終わったとの飲み会の席で、ポロッと同僚に相談したくなることもあるかもしれません。
転職について同僚に相談するときには、人を見極めることが大切です。
自分にとってのライバルや足を引っ張る人に相談してしまっては、うまくいく話もいかなくなってしまうかもしれません。
同僚に相談したいと思うならば、会社の枠を取り払っても「友達」と思えるくらい信頼できる人を選ぶようにしましょう。
同期入社の仲間の中には、信頼できる人がいるかもしれません。
同年代で一緒に入社した人たちならば、似たような悩みを持ち、乗り越えた経験を持っているかもしれません。
「恩師」は相談していい人
転職を考える人の多くは、学校を卒業してからかなり年月が経っているものです。
社会人になってからも「恩師」と連絡を取っている人は少ないのかもしれません。
しかし転職について一番相談できる人は「恩師」なのです。
なぜならば、恩師は会社との関係がなく、中立な立場で物事を考えることができるからです。
しかも自分の性格や適性についても客観的に分析してもらうことができるため、自分では気がついていなかった能力や短所を指摘してもらうこともできます。
大学時代の恩師ならば、就職活動の延長として転職活動にも力を貸してもらうことができるかもしれません。
まとめ
今回は、転職活動で「転職しようかな」と思ったときに相談していい人・いけない人について、解説してきました。
転職について個人的に相談できる人は、なかなかいないものです。
しかし、転職活動は一人で計画し行動することが必要になるため、悩むことが多いのかもしれません。
最終的に決断するのは本人であっても、誰かに「話す」ことで自分の気持ちを整理することもできるのです。